11.1 文字列とポインタ

ポインタの配列

複数の文字列をchar型の2次元配列で宣言しました。それを下記に示します。

char kw[3][7] = {"double", "extern", "switch"};

同様なものをポインタを使って宣言すると、下記のようにポインタの配列となります。

const static char *wday[  ] = {
    "Sunday", 
    "Monday", 
    "Tuesday",
    "Wednesday", 
    "Thursday",
    "Friday", 
    "Saturday", 
    NULL
};

[ ]の中には8が入るのですが、コンパイラが数えてくれるので省略しています。

wday[0]は最初は”Sunday”の先頭アドレスを指します。
wday[1]は最初は”Monday”の先頭アドレスを指します。
wday[0]++とすると、
wday[0]は”Sunday”の1番目の要素を指します。
wday[1]++とすると、
wday[1]は”Monday の2番目の要素を指します。

以下、同様です。

配列の最後の要素は、’NULL’です。このようにしてあるのは、ポインタの配列が幾つあるか計るためです。

‘NULL’を使わない場合は、ポインタの配列の数を保持している変数が必要になります。

#include <stdio.h>

  /* ポインタwday[  ]の指している文字列の配列は、
     const:書き変え禁止で
     static:他のファイルから参照禁止 */

const static char *wday[  ] = {
    "Sunday", 
    "Monday", 
    "Tuesday",
    "Wednesday", 
    "Thursday",
    "Friday", 
    "Saturday", 
    NULL
};

void MyPrint(const char **p);  /* 引数はポインタを指すポインタ */
void main(void);

void MyPrint(const char **p)
{
    while (*p) {               /* pの指すポインタがNULLでない間 */
        printf("%s\n", *p);    /* pの指す中身を表示 */
        p++;
    }
    printf("\n");
}

void main(void)
{
    const char **p;      /* ポインタを指すポインタ */

    p = wday;            /* ポインタの配列の先頭を指すようにする */
    MyPrint(p);

    while (*wday[0] != '\0' )        /* 指す中身がNULLでない間 */
        printf("%c ", *wday[0]++ );  /* 表示する */
    printf("\n");
}

出力結果

Sunday
Monday
Tuesday
Wednesday
Thursday
Friday
Saturday

S u n d a y

演習

A7-4-2 (P253)

疑似乱数を発生させ、「誰がいつとこで何をした」と表示してください。

(Who) が (When)  (Where) で (What) をした。

ヒント

  printf("%s が %s %s で %s をした", 
    pwho[rand() % 3], 
    pwhen[rand() % 3],
    pwhere[rand() % 2],
    pwhat[rand() % 2]
  );

出力結果

田中が夜家で勉強をした。